インプラント治療には健康保険が適用されないため、全てが自費診療となり、基本的には高額な治療費となります。

また、現在インプラントには膨大な種類とそれらに対応したシステムがあり、その中からどのメーカーのどのシステムを採用するかにより金額が異なってきます。

信頼あるメーカーの製品を用いて、感染などに配慮した環境で手術を行うと、概ねフィクスチャー（根にあたる部分）のみで15万～30万円程度が相場といえます。このフィクスチャーの上にアバットメントと呼ばれる土台と、さらに被せ物が装着されてはじめて咬む機能を発しますが、これは金属の被せ物からセラミックの被せ物まで様々なため、材質により金額が大きく違ってきます。

審美性にこだわり、セラミックの被せ物にするのであれば、アバットメントとあわせて10万～20万円が通常の金額設定といえます。したがって、被せ物（クラウン）まで含めたインプラント治療の相場としては30万～45万円といったところが現在の日本の歯科医院では主流となっています。しかし、インプラント埋入予定の部分に骨が十分に無い場合は、骨造成といって骨の量を増やしたり歯ぐきの環境を整える必要がある場合は、別途費用が設定されている場合が多いです。